ハイエンド機と比べました

ハイエンド機と比べました 【ER-4S】
一般に音響製品は２つの視点で評価できます。一つは原信号をできるだけ正しく余さず再生できる能力。もうひとつが音色です。前者と後者は必ずしも比例しません。また、電気音楽のような場合、前者の能力は問題にならないかもしれません（原音がないんですから）。

ウルトラぞーネ（ed7）、デノン(7000)、スタックス(007a)の最上位機種と本機を前者の基準で比較しました。中高音比較のソースはヴァイオリンソロ（ヴィヴァルディのラフォリア/ヴァンチーニ/ハルモニアムンディ）

なかでSTAXが圧倒的な能力を発揮しました。ヴァイオリンの直接音がやわらかくしなやかであるばかりか空間を埋め尽くす間接音をきちんと描き分けたのです。ところがダイナミック型はどれも感心しません。いずれもどこか硬くプラスチックみたいで音色が悪いだけでなく間接音がほとんど再生できないのです（直接音に埋もれてしまった）。なかでウルトラぞーネだけは、同じかたいのでも明るく元気よくエッジが強調してあり聴けます。デノンとERは感心しません。よって中高音の評価はSTAXは5、ウルトラゾーネは4、本機は3になります。

低音の評価は別です。本機の低音はその構造から再低音まで完全にフラット。確かにF特でも聴感でもバランス上中高域がわずかに持ち上がっているので、一見低音が薄いような感じはしますが、その品質は圧倒的です。どこまで低い音もきちんと再現できるだけでなく切れ味が素晴らしくあくまで自然です。これは現在最もすぐれた低音再生性能をもっている巨大フロントホーンと比べた結果です（このホーンは有名で音響評論家や演奏家がよく訪れています）。

本機は２台目です。以前のはグリーンフィルタが取れなくなってしまいました。交換時には方向に注意しましょう。わたしはこれを飛行機の中で耳栓としても使っています。
http://review.kakaku.com/review/20460410644/ReviewCD=347165/
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